- インプラントとは?
- インプラントの治療手順
- インプラントのメリット・デメリット
- インプラント治療の術後ダメージ
- インプラントの種類
- インプラントの治療費と補償
- 骨が十分ない方へのインプラント治療
- インプラント治療に必要な設備
- インプラントは何本必要か?
- デジタルCTスキャン
- インプラント治療を受ける前に
- 審美的インプラント
- 静脈内鎮静法とは?
インプラントは [ implant ] と表記し、植えつけることという意味があります。今から40数年前スウェーデンのブローネマルク博士がチタンと骨が結合することを発見し歯科だけでなく形成外科の分野でも応用されていますので、歯はもちろん、指や足や顔の再建にも応用されています。
実際に40数年前に世界で初めて患者さん埋め込まれたブローネマルクインプラントは現在でも問題なく機能していて、成功率も95%以上 ( 10年生存率 ) と、インプラント治療の信頼性を物語っています。歯科医療で言うところのインプラントとは人工歯根を指し、インプラント治療とは失ってしまった歯の変わりにインプラントをあごの骨に埋め、それを土台として人工の歯を取り付ける治療法です。
- 診査(問診,視診など)、X線検査、初めての診査では全身の問診、既往歴、口腔内の診査、主訴などをお聞きします。
- インプラント治療の概要の説明(インプラントができるかどうか、他の治療法との比較、おおよその費用、期間、インプラントのメリット、デメリットなど)
- 精密検査,(歯科用デジタルCT,歯型での診査など)
- 治療計画の説明(インプラントの本数、治療時期、期間、費用、支払方法,保証についてなど)
- 1次外科処置(インプラントの埋入)通常上あごで6ヶ月、下あごで4ヶ月待ちます。
- 2次外科処置(インプラントに土台となるものをつける)
- 上部構造の作製(人工の歯をつくる)
- 装着
- メインテナンス(1年目は1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、2年目からは6ヶ月毎)
| メリット ( 長所 ) | デメリット ( 短所 ) |
|---|---|
|
|
1本インプラントを入れる時の体への侵襲 ( ダメージ ) は通常歯を1本抜くより楽だといわれています。
静脈内鎮静法 ( 抗生剤・ステロイドを投与 ) を併用すると術中はもちろん、術後の腫脹、疼痛も軽減されます。
当センターが使用しているのはリプレイスセレクト ( Replace® Select ) と言うインプラントです。今、日本では10種類以上のインプラントが使用されています。多くのインプラントが10年以上の臨床成績をもち成功率も95%以上です。有名なのは、ブローネマルクシステム、リプレイスセレクト、ITI,3i,POI、などです。ただ一部のインプラントは臨床成績の不十分なものもあるので注意が必要です。
1952年、ペル・イングヴァール・ブローネマルク博士はある幸運な出来事によってオッセオインテグレーション ( 骨結合 ) を発見しました。博士の研究チームが微少循環 ( 血液の流れ ) に関する基礎研究を行っていたときのこと、治療の経過を観察するため、博士は動物の体内にチタン片を埋め込んでいました。
ところが驚いたことに、研究が終了したとき、このチタンがどうしても骨から取り外せなったのです。ブローネマルク博士はこの現象に興味を持ち、さっそく大規模な研究を開始し、歯科治療への応用法を探りました。そしてチタンが骨組織と特殊な方法で結合する過程が
明らかにされ、ブローネマルク博士はこれをオッセオインテグレーション ( 骨結合 ) と命名したのです。
さらには、長期間にわたる研究を経て、1965年より歯科分野でインプラントの治療を開始しました。以来、世界50カ国以上の国々で200万人以上の人々が博士が開発したシステムによるインプラント治療を受けています。
ブローネマルクシステムおよびリプレイスセレクトは世界的にも信頼性のあるノーベルバイオケア社製インプラントのブランドです。

Prof. Brånemark

Prof. Brånemark
インプラント治療の費用
CT撮影は1回 ¥21,000-、静脈内鎮静法を使用した場合は ¥63,000-、インプラント体は1本 ¥262,500-、上部構造 ( インプラントの上にのせる人工の歯 ) は ¥52,500- ~ です。簡単なお見積もりは下記をご覧下さい。 インプラントは何年もつのか?
世界で1番長くもっているのはブローネマルクシステムで40年です。一番最初にブローネマルクシステムによる治療を受けた患者さんは今現在でも何の問題もなく機能しています。当センターではインプラント本体に20年補償しています。

- インプラント20年補償 -
CT撮影は1回 ¥21,000-、静脈内鎮静法を使用した場合は ¥63,000-、インプラント体は1本 ¥262,500-、上部構造 ( インプラントの上にのせる人工の歯 ) は ¥52,500- ~ です。簡単なお見積もりは下記をご覧下さい。 インプラントは何年もつのか?
世界で1番長くもっているのはブローネマルクシステムで40年です。一番最初にブローネマルクシステムによる治療を受けた患者さんは今現在でも何の問題もなく機能しています。当センターではインプラント本体に20年補償しています。

- インプラント20年補償 -
インプラントが1本必要で、上に装着する歯 ( 上部構造 ) を銀歯にした場合です。
| インプラント | ¥262,500- × 1 |
| 上部構造 | ¥52,500- × 1 |
| 合 計 | ¥315,000- × 1 |
- [ インプラント ] は外科処置および人工歯根単価を含みます。
- [ 上部構造 ] は1本につき、保険適用金属 ( 銀歯 ) を用いた場合は ¥52,500、セラミックスの白い歯およびゴールドを用いた場合は ¥105,000です。
- 症例により骨移植等を必要とする場合は別途外科処置費が加算されます。
下の奥歯を2本失った場合です。インプラントが2本必要で、上に装着する歯を銀歯にした場合です。
| インプラント | ¥262,500- × 2 |
| 上部構造 | ¥52,500- × 2 |
| 合 計 | ¥630,000- × 1 |
- [ インプラント ] は外科処置および人工歯根単価を含みます。
- [ 上部構造 ] は1本につき、保険適用金属 ( 銀歯 ) を用いた場合は ¥52,500、セラミックスの白い歯およびゴールドを用いた場合は ¥105,000です。
- 症例により骨移植等を必要とする場合は別途外科処置費が加算されます。
インプラントが6本必要で、上に装着する歯 ( 上部構造 ) を銀歯にした場合です。
| 麻酔処置 | ¥63,000- × 01 |
| インプラント | ¥262,500- × 06 |
| 上部構造 | ¥52,500- × 12 |
| 合 計 | ¥2,268,000- × 01 |
- [ 麻酔処置 ] は麻酔医出張費、麻酔薬剤費、麻酔処置費、医学管理料を含みます。
- [ インプラント ] は外科処置および人工歯根単価を含みます。
- [ 上部構造 ] は1本につき、保険適用金属 ( 銀歯 ) を用いた場合は ¥52,500、セラミックスの白い歯およびゴールドを用いた場合は ¥105,000です。
- 症例により骨移植等を必要とする場合は別途外科処置費が加算されます。
- 即日に仮義歯を装着した場合は別途 ¥105,000- が加算されます。
- 上顎洞挙上術 ( サイナスリフト ) : 上あごの小臼歯から大臼歯にかけての骨が少ない場合、短いインプラントでは十分支えられない時や、インプラント自体を入れられない時に上顎洞粘膜を持ち上げる方法です。上顎洞炎 ( いわゆる蓄膿症 ) の既往がある方は注意が必要です。
- 骨移植 ( 自家骨・人工骨 ) : 基本的に患者さん自身の骨を使います。採取する部位は親知らずの付近や下あごの前方部分が一般的です。
- スプリットクレスト : あごの骨の高さは十分あるのに幅がないときに骨を押し広げてインプラントをいれます。通常、上あごの前歯にあたる部分に行われます。
- PRP ( 多血小板血漿 ) : PRPは患者さん自身から少量 の血液を採血し、遠心分離機にかけて血小板を分別し、濃縮したものです。血小板は様々な組織成長因子をもち、PDGF ( platelet derived growth factors ) ,TGF-β1 ( transforming growth factors beta-1 ) , TGF-β ( transforming growth factors beta-2 ) の3つの因子を豊富に供給するといわれています。 またPRPの繊維素成 ( fibrin ) は、移植骨材の接着性を高め、新生骨の成長を保持する骨格として働くことで、移植骨全体に骨伝導性の作用をもたらせます。
- 頬骨インプラント ( ZYGOMA IMPLANT ) : 上あごの小臼歯から大臼歯にかけて骨がかなり少なく、サイナスリフトや、骨移植では対応できない時に行われます。
- 仮骨延長術 ( Distraction Osteogenesis ) : 骨移植および骨補填材などを用いることなく,専用の器具を用いて垂直的に骨を増生 ( 延長 ) させる術式として,近年インプラント治療で高い関心を集めています。
口腔外科手術やインプラント治療は通常の歯科治療以上にクリーンな環境での施術が望ましいものです。隔離されたクリーンルーム ( 無菌室 ) に近い手術室が必要です。 また、手洗い器 ( センサータイプの器具で直接触れることなく行えるものなど ) も必要です。 消耗品はすべて滅菌ディスポーザブル ( 使い捨て ) 製品を使用しています。
手術中は患者さんの全身状態を正確に把握するための器械 ( モニター ) で血圧、脈拍、酸素飽和度、などを監視します。
歯が3本ないときに1本のインプラントでそれをカバーするのは原則的に無理です。何本必要かは非常に難しい問題です。
年齢、かみ合わせる歯の状態、隣り合う歯の状態、骨の状態、かみ合わせの状態、などさまざまな要素によって決められます。
基本的には、上顎・下顎の小臼歯から小臼歯までは、歯1本につき1本、奥歯 ( 上顎・下顎の大臼歯 ) については基本的に歯1本につき2本ですが、ケースにより太いまたは長いインプラントを1本いれる場合もあります。骨の状態によりますが最少でインプラント4本につき上部構造12本という場合もあります。
下の症例では上顎14本の歯を11本のインプラント、下顎12本の歯を6本のインプラントで回復しています。
今、インプラントの分野で注目されているものです。 従来のX線写真 ( オルソパントモ ) では2次元の情報しか得られず、しかも不鮮明なことや、拡大、歪が必ず生じます。
従来のレントゲンだけでインプラントを行うと、症例によってはかならずしも最適でない結果になります。 経験や勘だけではいつもうまくいくとは限りません。 失敗すれば取り返しのつかないこともあります。
そこで最近では術前にデジタルCT をとるのが主流です。 ( 当センターにおきましては提携である国分寺の清浩会インプラントセンターにて撮影をしていただきます。 )
従来のCT にくらべ歯科用デジタルCT は被爆線量も少なく、撮影も短時間で、CD-rom などのメディアに保存もでき、さまざまな角度から見られますし、そのデータから骨の模型まで作れます。
歯科用デジタルCT の診査により3次元の情報、骨質・骨量がわかり、神経などの組織を損傷することなく、より安全で確実かつ最小の侵襲でインプラント治療が行えます。
今までインプラントはできないといわれた患者さんの治療が可能になる症例もあります。
- どんなドクターがいいか
インプラントは神経を避けて骨に穴をあけるなど、非常に高度な技術を要します。しかし、どんな治療でも難易度に関わらずより高い成功率が要求されることが望まれます。そのためにも専用の手術室や設備があるとともに、専門の技術・知識をもち、実績のあるドクターであることが望ましいでしょう。 また、正確な診断のもとに、安全で確実な処置のために術前のCT撮影などは医療事故を防ぐためにも必要性が増してきております。インプラント治療はお金もかかりますし、外科的な処置も必要なことからも、何よりも患者様とドクターとの術前のインフォームドコンセントがまず大切です。 - インプラント治療の問題点
成功率は100%ではありません。当センターでも約98%です。 しかし、もし骨とうまく結合しなかった場合でも、その原因を診断し、骨が再び治癒するのを待ち、その後再埋入します。 - インプラントはスーパーマンではない
歯が1本もない状態でインプラントを1本さえ入れればなんでも咬めるというわけではありません。 歯が3本ないときに1本のインプラントでそれをカバーするのは原則的に無理です。 何本必要かは非常に難しい問題です。年齢、かみ合わせる歯の状態、隣り合う歯の状態、骨の状態、かみ合わせの状態、などさまざまな要素によって決められます。 特に部分的にインプラントを入れる場合はまわりの残っている歯がある程度健全でなければいけません。
今はただ咬めればいいという時代から審美的に、という時代になってきています。 さまざまな審美的要求に応えるためインプラント自体も日々進化研究されているとともに、歯周組織をも考えた治療が必然です。
早めに抜歯をした方がいいこともあります。 そう言われると驚かれるかも知れませんが当センターにいらっしゃる患者さんの中には「骨が少なくてインプラントができない」と前の歯科医院で言われてここに来たという患者さんがたくさんいます。
歯周炎 ( 歯槽膿漏 ) で毎年症状が進むとだんだんと歯の周りの骨がなくなっていきます。 グラグラになってから抜いたとしたら健康な時と比べると1cm以上骨の高さがなくなっていることになります。 歯の場所によっては、神経や上顎洞が抜歯した歯の近くにあってそのままではインプラントができない場合もあります。
長いインプラントのほうが丈夫なので歯科医としてはなるべく長いインプラントをいれたいのですが、それができないこともあります。 残念ながら長くても短くても費用は同じです。 長いインプラントが使えればインプラントの数を減らし、費用も抑えられます。 ですから、インプラントをするのであればなるべく早めに抜歯をしたほうがいいこともあるのです。
ひとつの目安として、もし3年もちそうになければ抜歯をしてすぐインプラントに変えてしまうのも1つの治療法です。 インプラントがうまく機能すれば骨の減少もとまります。 将来を考えた治療計画が大切です。